朝鮮半島原産のハイブリッド犬種、「統一犬」について紹介します。
■犬種名
韓国語で”통일개”と書き、”tangil-gue”と読みます。英語で”unification dog”とも呼ばれます。
■起源
朝鮮半島の統一を願って、韓国原産の珍島犬と北朝鮮原産の豊山犬を交配することによってできました。
2001年5月、8頭の豊山犬と14頭の珍島犬を交配することから始まり、6世代を経て200頭以上の犬が生まれました。
2015年には犬種の固定が完了する予定だと言われていましたが、現在の状況は不明です。
■特徴
体高48~58センチ、体重15~25キロの中型犬で、珍島犬、豊山犬によく似ています。
コンパニオン・ドッグだけでなく、狩猟犬や盲導犬にも向くように改良されています。
珍島犬の忠誠心と賢さ、豊山犬の勇敢さを兼ね備えています。知的で優しく家族に忠実、従順です。
耳は三角形の立ち耳で、尾は太刀尾や差し尾、半巻きなどのようです。
毛色は白が多く、トライカラーなども存在するようですが、犬種標準が見つからなかったため不明です。毛質は中毛です。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
朝鮮半島原産のハイブリッド犬種、「統一犬」について紹介しました。ハイブリッド犬種は近年数多くありますが、プリミティブドッグ同士を掛け合わせた犬種は珍しいです。また、犬種を作るにあたってのブリーダーたちの願いが込められていることも興味深いですね。