デンマーク原産のスピッツ犬種、「デニッシュ・スピッツ」について紹介します。
■犬種名
英語で”Danish Spitz”と書き、デンマーク語で”Dansk Spids”と書きます。”Danish white spitz”などとも呼ばれます。過去には”Samoyed Spitz””Wolf Spitz””Greenland Spitz””White Spitz”などと呼ばれていました。
■起源
1797年の絵画にはこの犬種が描かれています。元はブルジョワの人々に飼育されており、その後はユトランドの田舎で主に飼われていました。農家によって比較的飼育されていた1930年頃にこの犬種の全盛期を迎えます。しかし、その後頭数は激減し1980年代後半以降デニッシュ・スピッツを再生しようと努力がなされてきました。1992年にはDanish Spitz Societyが作られました。現在ではFCIには公認されていませんが、デンマークのケネルクラブには公認されています。
■特徴
体高はオス43〜48センチ、メス38〜46センチ、体重は12〜18キロの中型犬です。
農場の番犬やコンパニオンとして使われ、子供の世話をする犬として知られています。
性格は、「活発で、友好的で、好奇心旺盛で、勇敢」と言われます。寛容で子供に対して忍耐強いです。用心深く、吠えやすい傾向もあり、番犬としては使われますが、攻撃的ではなく、また狩猟本能もありません。
耳は立ち耳で、尾は落ち着いているとき以外、巻いて背中についています。
毛色はホワイト〜ビスケットで毛質はストレートのミディアムコートです。アンダーコートは柔らかく、夏は涼しく冬は暖かいです。足の後ろや耳の毛は長く、尾はふさふさしています。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
Dansk Kennel Club 公認
■まとめ
デンマーク原産のスピッツ犬種、「デニッシュ・スピッツ」について紹介しました。日本スピッツなどに似た見た目で、とても愛らしい姿をしています。主要なケネルクラブに公認されておらず、日本でもほとんど知られていませんが、デンマークのケネルクラブには公認されているため、今後有名になるかもしれません。