スペイン原産の猟犬、「ポデンコ・パテルニーノ・デ・ウエルバ」について紹介します。
■犬種名
スペイン語で”Podenco paternino de huelva”と書きます。
■起源
カベロ・デ・パテルナ・デル・カンポ氏が飼育していたフリオという雄犬が起源となっていません。フリオはヤギ飼いに飼われていた地元の大型の猟犬の父犬とその町のポデンコの母犬の間に生まれ、1945年に村のバリベルデ通りで子犬の時に拾われました。フリオはたくさんの子孫を残したようです。
現在も猟犬として飼われている犬が多いです。5000頭ほどいるというデータがありますが、このデータがいつのものかは不明です。
■特徴
体高は、オス45〜60センチ、メス45〜55センチ、体重は、オス23キロ、メス18キロの大きめの中型犬です。
イノシシやウサギといった大小様々な動物の狩りに使われます。大型の獲物を狩るときは、レハラ(パック)となって使われます。
狩猟において粘り強く、パックに問題なく適応します。能力が繁殖における優先事項です。
狩猟の際に傷つけないように断耳、断尾を推奨するブリーダーもいますが、断耳、断尾が禁止されたため、それに対するデモが行われたこともあります。耳は少し丸みを帯びて切られ、立ち耳になり、尾は元々高い位置についており、おそらく半分ほど残して切られます。
毛色はホワイト&シナモン、ホワイト&ブラックなどで、毛質はショートコートです。
■まとめ
スペイン原産の猟犬、「ポデンコ・パテルニーノ・デ・ウエルバ」について紹介しました。現在でも主に実猟犬として使われている珍しい犬種ですが、犬種として確立されたのはかなり最近で、地元には根強いファンがいるものの、外国などではあまり知られていないと考えられます。日本で見かけることはまずないと思いますが、断耳、断尾などの問題を乗り越えて保存されてほしい犬種ですね。