ニュージーランド・ハンタウェイ


ニュージーランド原産の牧羊犬、「ニュージーランド・ハンタウェイ」について紹介します。

出典:Wikipedia ニュージーランド・ハンタウェイ
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Huntaway.JPG

■犬種名

英語で”New Zealand Huntaway”と書き、”Huntaway”とも呼ばれます。吠えて羊を追いかける様子を「狩猟」に例えてこの名前がついたとされています。

出典:Wikimedia Commons File:Huntaway Willy.jpg
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Huntaway_Willy.jpg

■起源

元々イギリスからやってきたシープドッグは吠えずに羊を誘導していましたが、犬を見失いやすい荒れた急な丘陵地帯などで、吠えて羊を誘導する牧羊犬を気に入った羊飼いたちが様々な犬種を掛け合わせて1900年代に誕生しました。正確な血統は不明ですが、掛け合わされた犬種は、ラブラドール・レトリーバー、ハウンド、ボーダー・コリー、ジャーマン・シェパード・ドッグ、吠える特性を持つコリーや他のシープドッグなどと言われています。

NZKC(ニュージーランドケネルクラブ)には公認されていますが、ニュージーランド・シープドッグ・トライアル協会の許可なしにスタンダードが変更されることはありません。また、ニュージーランドでは二番目に多く飼育されている犬種です。(2021年)

出典:Wikipedia Huntaway
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:HuntawaySolidLonghaired.jpg

■特徴

吠えて羊を誘導する珍しい牧羊犬で、ニュージーランド・ヘディング・ドッグとともにはたらくこともあります。

ニュージーランドの高地ではたらけるよう、サイズ、スタミナ、安定した吠える能力など望ましい特徴を持った犬種が掛け合わされ、優れた知性、敏捷性、スタミナがあります。また、長時間吠え続けることができます。

優しく訓練しやすく、子供や犬以外のペットとも友好的に接することができます。

よく吠える性質を持っていますが、賢く服従訓練がしやすいため、吠えるときと吠えないときの訓練をすることで羊を誘導するときだけ吠えるようにしつけることができます。

牧羊犬としての実力や性質が優先されるため、見た目はばらつきがあります。

体高56~66センチ、体重25~40キロの大型犬です。

通常は垂れ耳ですが、半立ち耳などの場合もあります。尾は長く、毛が長い犬はふさふさとした尾を持っています。

毛色はブラック&タンが多いですが、トライカラーなども存在します。毛質はショート、セミロング、ラフなど様々で、同胎の犬の中に異なる毛質の犬がいることもあります。

出典:Wikipedia Huntaway
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■登録

JKC 非公認

FCI 非公認

NZKC 公認

出典:Wikimedia Commons File:Huntaway@Pencarrow.jpg
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Huntaway@Pencarrow.jpg

■まとめ

ニュージーランド原産の牧羊犬、「ニュージーランド・ハンタウェイ」について紹介しました。JKCに登録されていないものの、日本でも牧羊犬、ペット、ドッグスポーツなどの目的で飼育されており、日本で出版されている図鑑などにも載っていたりします。原産国ニュージーランドなどではとても人気のある犬種なので、世界的に見ればかなり知名度の高い犬種かもしれません。とても運動量が多く、スタミナもあるため、飼育する場合は膨大な量と時間の運動を確保しないといけないかもしれません。ニュージーランド・ハンタウェイ・シープドッグ・トライアル協会では、ニュージーランド・ハンタウェイをペットとしてのみ飼育されるべきではないとも言われます。

出典:Wikipedia Huntaway
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Huntawayinwellington.jpg