マールスハイマー


ドイツ原産のコンパニオンドッグ、「マールスハイマー」について紹介します。

成犬と子犬

■犬種名

ドイツ語で”Merlsheimer”と書きます。

■起源

お年寄りにも向く犬を作り出す目的で、2008年にエロとプードルを交配することによって繁殖が始まったハイブリッド犬種で、ブリーディングが行われているドイツのマールスハイムから名前が付きました。

単純なミックス犬としてでなく、固定化も進められているようですが、主要なケネルクラブには今のところ公認されていません。

■特徴

理想的な体高は43センチで、体重は10キロです。お年寄りはしゃがみにくい場合があるため、小さすぎることはよくないです。また、移動させるときなどのために、重すぎてもいけません。

狩猟本能はなく、頑固でなく、人と長い時間一緒にいるため忍耐力があり、社交的で訓練しやすいことが望まれます。

知的なので、幼稚園や高齢者施設でセラピードッグとして活躍したり、補助犬にもなれると言われます。

耳は高い位置につき、垂れており、尾はカーブしており、細くて長いです。

毛色はホワイト、フォーン、レッド、セーブル、白の多いパイボールドなどです。また、ブラックマスクがある犬も多いです。ブラックポイントはブラックの犬が多いようですが、チョコレート因子を持つ個体もいます。夜にも見えやすく、家具などに溶け込みにくく飼い主や家に来た人に分かりやすい、明るい毛色が好まれます。そのため、ソリッドブラックなどの暗い毛色の個体は少ないです。毛質はショート~ミディアムくらいの長さにトリミングされる、プードルハイブリッドに似ておりウェーブがかかっているかカールしています。ただし、毛質にはかなり個体差があり、ストレートに近かったり、ひげのあるコートだったり、耳や顔、脚などの毛が短く、カールしていなかったりするなど、まだ固定されていないことも分かります。毛は抜けにくいですが、年に数回トリミングする必要があります。ただし、毛はくしでときやすいなど、手入れは簡単であることが望まれます。

子犬

■登録

JKC 非公認

FCI 非公認

■まとめ

ドイツ原産のコンパニオンドッグ、「マールスハイマー」について紹介しました。現在ではまだ完全には固定されていないと思われる犬種ですし、どちらかと言えばミックス犬と言う扱いかもしれませんが、お年寄りにも向く犬を作るという目的を持ったハイブリッド犬種は意外に少ないように思います。きちんと目的を持って繁殖されているようなので、これから知名度が上がり、さらに固定化が進む可能性もありますね。他のプードルハイブリッドをはじめとするミックス犬のように、多くの犬舎で繁殖されているわけではなく、またエロは珍しい犬種のため手に入りにくいことから悪徳ブリーダーの目にも止まりにくいかもしれません。そのため、血統と健康に配慮した交配を続けられることを願っています。

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