アメリカ原産のマスティフ犬種、「アンブルネオ・マスティフ」について紹介します。
■犬種名
英語で”Ambullneo Mastiff”と書きます。確実な情報は見つけられませんでしたが、”american””bulldog””neopolitan””mastiff”を組み合わせた犬種名だと考えられます。
■起源
1980年代初頭に、アメリカのカリフォルニアで作出が始まりました。作出者はマーク・D・リーシンガー博士で、主に四犬種を交配して作出されました。当初はブル・マスティフの改良版の犬種を作出する目的だったそうです。
まず初めにイングリッシュ・マスティフのオスとナポリタン・マスティフのメスを交配し、そこにゲーム血統(より強い闘争心や攻撃性を持つ血統)のピット・ブルを掛け合わせました。
さらにブル・マスティフを交配することで、マスティフ55%、ブルドッグ45%のミックスを作り出しました。これは、元々ブル・マスティフがマスティフ60%、ブルドッグ40%を目標に作られたことによります。
その後、アメリカン・ブルドッグとピット・ブルのミックスをブル・マスティフと掛け合わせることで生まれた、マスティフ30%、ブルドッグ70%のミックスを55%/45%のミックスと交配し、最終的にマスティフ42.5%、ブルドッグ57.5%の配分のミックスが作出されました。
現在NKC(ナショナル・ケネル・クラブ)に公認されています。ナショナル・ケネル・クラブは希少種や作業犬の登録にも重点を置いている団体です。
■特徴
人と財産を守るために作出されました。作出されてから現在までガードドッグ、コンパニオンドッグとして飼われています。
体高は約63センチ~74センチ、体重はオス61キロ~70キロ、メス約52キロ~61キロの超大型犬です。
祖先犬種のマスティフと同様に、頭が大きく、筋肉質です。マズルは中程度に長く、顔のしわもマスティフほど多くありません。また、顎の力が強く、歯も鋭いです。
力が強く、瞬発力、持久力があり、とても良いガードドッグになります。知的で主人に忠実でとても強い保護本能があります。家族に対しては穏やかで優しい性格です。
毛色はブラック、ブリンドル、ブラウンなどで、タンポイント、ブリンドルポインツ、マール、クリームなども存在します。一般的なものはブリンドルです。胸や足先に白斑があることも多いです。毛質は硬く密集したショートコートです。
耳は垂れ耳ですが、断耳することが多いです。尾は細長い垂れ尾で、先が上がっていることが多いです。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
National Kennel Club 公認
■まとめ
アメリカ原産のマスティフ犬種、「アンブルネオ・マスティフ」について紹介しました。単なるミックス犬ではなく、様々な犬種を目的に沿って交配した犬種なのですね。
参考(いずれも2024/10/31参照)
Ambullneo Mastiff | National Kennel Club
【トレーナー・獣医師監修】ブルマスティフってどんな犬?性格・特徴・育て方・迎え方 | ペトコト(PETOKOTO)
Ambullneo Mastiff Dog Breed Information and Pictures
Ambullneo Mastiff Inc. | Mastiff Breeder | Riverside , California