カオ・ド・バロカル・アルガルヴィオ


ポルトガル原産のプリミティブドッグ、カオ・ド・バロカル・アルガルヴィオについて紹介します。

■犬種名

ポルトガル語で”Cão do Barrocal Algarvio”と書き、単に”Barrocal Algarvio”などとも呼ばれます。

毛質から、”abandeirado”、”fraldado”、”felpudo”、”gadelhudo”などという愛称があります。

■起源

フェニキア人によって持ち込まれたポデンコタイプの犬が、ポルトガル南部のアルガルヴェ地方で改良されて作られました。アルガルヴェ地方は岩の多い土地と厳しい気候で知られています。交配に使われた犬種としてポデンコ・ポーチュギーズとボーダー・コリーが知られています。

1960年代には他犬種の流入によって絶滅の危機に瀕しましたが、ホセ・アフォンソ・コレイア氏とロジェリオ・テイシェイラ氏のグループが30頭の犬からカオ・ド・バロカル・アルガルヴィオ協会(ACCBA)を設立しました。

2016年にポルトガルのケネルクラブに公認されましたが、FCIには公認されておらず、原産国でもとても珍しい犬種です。

■特徴

主にウサギを狩るのに使われてきました。アルガルヴェ地方の岩の多い猟場に合わせて改良され、適応しています。

身体は正方形で、体高はオス48〜58センチ、メス45〜55センチ、体重はオス20〜25キロ、メス15〜20キロの中型犬です。

一般的な毛色はあらゆる色合いのフォーン、イエロー、ブラウン、ブラック、グレーの単色またはパーティカラーで、トライカラーも認められています。ブラウンやブラウンの因子を持つ(ブラックポイントがブラウンのフォーンやイエローなど)個体が比較的多いです。毛質は滑らかで密なミディアムのシングルコートで、首や耳の付け根、四肢や尾などに飾り毛があります。

耳は大きくて縦に長めの立ち耳で、尾は毛が長くて鎌状です。

機敏で知的、性格は猟犬らしく勇敢で活発で忍耐強く、普段は穏やかで社交的です。

■登録

JKC 非公認

FCI 非公認

■まとめ

ポルトガル原産のプリミティブドッグ、カオ・ド・バロカル・アルガルヴィオについて紹介しました。ボーダー・コリーが交配に使われたのは驚きですが、毛質などにその特徴が垣間見えるように思います。プリミティブドッグの特徴も持ちながら、他のポデンコ犬種などとは違う特徴も多い、独特な犬種ですね。

参考文献

https://pt.m.wikipedia.org/wiki/Barrocal_Algarvio

https://fi.m.wikipedia.org/wiki/Algarvenkoira

https://nl.m.wikipedia.org/wiki/Barrocal_algarvio

https://fi.m.wikipedia.org/wiki/Algarvenkoira

https://www.caonosso.pt/guia-de-racas/racas-de-caes-medios/cao-do-barrocal-algarvio/

https://www.sulinformacao.pt/en/2016/03/o-melhor-cao-do-mundo-e-algarvio-e-esteve-em-risco-de-desaparecer/

https://www.cpc.pt/racas/racas-portuguesas/cao-barrocal-algarvio/

https://academichound.com/the-barrocal-algarvio/