タトラ・ハウンド

スロバキア原産の嗅覚ハウンド、タトラ・ハウンドについて紹介します。

■犬種名

英語で”Tatra hound”と書き、”Tatranský durič”などとも呼ばれます。「タトラ」と言えば、ポーランド原産のタトラ・シェパード・ドッグが有名ですが、これはポーランドとスロバキアの国境にあるタトラ山脈に由来するものです。

■起源

長い歴史を持つ犬種のようにも見えますが、実はとても新しい犬種です。近年猟場が狭くなってきているため、狭い範囲で追跡、狩猟を行うのに適した猟犬として作出されました。作出に使われた犬種は、スムースヘアードダックスフンド、バヴァリアン・マウンテン・ハウンド（バヴァリアン・ハウンド）、スロヴァキアン・ハウンドです。スロヴェンスキー・チュバック、スロバキアン・ハウンド、スロヴェンスキー・ラフヘアード・ポインター、チェコスロバキアン・ウルフドッグに次ぐ、スロバキア国産5番目の犬種と言われています。2014年に両親がタトラ・ハウンドである子犬が初めて産まれました。2016年にスロヴァキアのケネルクラブ（SKJ）に公認されましたが、現在も希少な犬種です。

■特徴

見た目はいかにも嗅覚ハウンドと言う感じですが、祖先となった犬種と同様背が低く脚は短めです。特に同じスロヴァキア原産のスロヴァキアン・ハウンドに似ています。筋肉質で身体は長方形で、体高は35～42センチです。

嗅覚が優れており情熱的で勇敢で狩猟を行っている時には吠え声が大きいですが、普段は社交的です。

短毛で、毛色はブラック＆タンかレッドで黒い差し毛があります。

耳は長いですが、鼻の長さは超えません。尾は細めでサーベル尾です。

■登録

JKC　非公認

FCI　非公認

SKJ　公認

■まとめ

スロバキア原産の嗅覚ハウンド、タトラ・ハウンドについて紹介しました。他の嗅覚ハウンドにもよく似た犬種ですが、とても新しい犬種で目的をもって繁殖されているのは驚きですね。FCI公認を目指しているそうなので、いつか頭数が増えて固定されると良いですね。

参考文献