インド原産のテリアまたはセントハウンド犬種、「カッタイ・ナイ」について紹介します。
■犬種名
英語で”Kattai Nai”と書き、”Kattai””Kattai dog””Kattakal dog””Kattai Alias Kattakal dog”などとも呼ばれます。”Kattai”とはタミル語で「短い」という意味です。
■起源
インド原産で、インドのタミル・ナードゥ州のタンジャブルとその近辺の地域で見られます。
この犬種の起源ははっきりとは分かっていませんが、とても古い犬種と言われており、同じサイズの犬を描いたタンジャヴル寺院の何百年も前の彫刻があります。
■特徴
小さめの中型犬で、活発で知的な短足の犬種です。小動物を狩るための猟犬や番犬として使われます。
他犬に対しては普通攻撃的ではありませんが、見知らぬ人にはよそよそしいです。家族に対しては従順で友好的です。また、吠え声が大きいです。
頑丈で様々な気候に適応でき、寿命も長い(15~20年)と言われています。
体高が低いことは、獲物を飛び越えて首を口にくわえるため有利なようです。大きな犬に対しては勇敢で、喧嘩になると喉の部分を攻撃することができます。
耳は様々な形がありますが、垂れ耳が多いです。片方が垂れていてもう片方が立っている場合などもあります。また、少し巻き上がった(柴犬のような巻尾ではない)太い尾を持っています。
毛色はブラック、ブラック&ホワイト、レッド、レッド&ホワイト、ブリンドル、ブリンドル&ホワイト、ホワイト、ブラック&タンなどです。
毛質はスムースで、手入れは簡単です。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
インド原産のテリア犬種、「カッタイ・ナイ」について紹介しました。
カッタイ・ナイが飼われている地方ではよく知られており、飼っているカッタイ・ナイが死ぬと次に飼われる犬もカッタイ・ナイであると言われるくらいのようです。
ダックスフンドやコーギーなど、見た目は他の短足の犬種に似ている部分もありますが、短足であることのメリットはそれぞれ異なるところが興味深いですね。
可愛らしい見た目からは想像しにくいですが、性格はとても勇敢で恐れ知らずなので良い番犬としても活躍しているようなので、頼りがいのある犬なのかもしれませんね。
現在のところ、主要なケネルクラブに公認されてはいなさそうですが、カッタイ・ナイを守ろうとしている人もいるそうです。