エルビ・チャクール


スペイン原産の猟犬、「エルビ・チャクール」について紹介します。

■犬種名

英語で”Erbi Txakur”と書き、”Euskal erbi txakur””Braco Navarro””Braco Vasco””Braco Vizcaíno””Sabueso Navarro””Sabueso Pirenaico”などとも呼ばれます。「エルビ・チャクール」とは「ウサギ犬」という意味です。

■起源

スペインのバスク自治州のアラバ県、ビスカヤ県で野ウサギ狩りに使われてきました。野ウサギが減ってからは、イノシシ、ノロジカ、キツネを狩るために使われました。

中世の絵画にも似た犬が書かれており、歴史が古いことが分かります。

主要なケネルクラブには公認されておらず、絶滅の危機に瀕しています。2009年には50頭未満しかいなかったと言われています。ナバラ州、バスク地方、カンタブリア州に主に存在します。この犬種を保護しようとしている人は存在するようです。

■特徴

サブエソ・エスパニョールに似ており、身体は軽く、手足は細く、筋肉質なので、足が速いです。口元など皮膚がたるんでいますが、実猟犬らしく足先や腹のあたりは比較的引き締まっています。

サイズは個体差があるため、正確には分かりませんが、体高はオス51~56センチ、メス49~52センチの中型犬です。

耳は長い垂れ耳で低い位置についています。尾は細長く、通常断尾はされないようです。

毛色はレッド&ホワイトなどで、通常ブレーズ、足先、胸、尾の先がホワイトになりますが、稀にソリッドホワイトやホワイトが優勢の個体も生まれます。毛質はショートコートです。

■登録

JKC 非公認

FCI 非公認

■まとめ

スペイン原産の猟犬、「エルビ・チャクール」について紹介しました。サブエソ・エスパニョールにとてもよく似ていますね。古い歴史を持つ犬種ですが、あまり知られておらず、絶滅の危機に瀕しているようですね。現在何頭存在するのかは不明ですが、頭数が増え、絶滅を免れられると良いですね。

2頭のエルビ・チャクール(模様の違いに注目)