ハンガリー原産の牧羊犬、「シンカ」について紹介します。
■犬種名
英語で”Sinka”と書き、”Hungarian Sinka”とも呼ばれます。”Sinka”とはハンガリー語で「滑らかな毛」を意味する”sima szőrű”に由来します。
■起源
約50年前にハンガリーで雑種の犬にボクサー、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ブル系の犬種を掛け合わせて作られたと言われています。
現在存在する個体は約2000頭未満だと言われていますが、主要なケネルクラブには公認されておらず、また愛好家たちもそれを望んでいないようです。
■特徴
コモンドールを除くハンガリー原産の牧羊犬の中では最も大きく、体高は72センチ以下、体重は73キロ以下の大型犬です。牛追い用の個体は羊追い用の個体よりも大きい傾向があります。筋肉質で敏捷です。
繊細でなく、家畜を誘導する際に逃げたりしないことを目指されているので、強く、頑固で攻撃的です。
耳は上下に大きめの三角形の立ち耳で、尾は太くて長く、カールしています。時には二重巻きのこともあります。
毛色はブラック、ホワイト、イエロー、チョコレートブラウン、アッシュグレー、ブラック&タン、ブリンドルなどで、毛質は滑らかなショートコート(稀に長めのコート)です。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
ハンガリー原産の牧羊犬、「シンカ」について紹介しました。同じハンガリー原産のプーリー、プーミー、ムーディー、コモンドールなどとは異なり巻き毛でないことは特徴的ですね。新しい犬種で頭数も少ないですが、牧羊犬としてはフィールドトライアルなどでも活躍する期待の犬種ですね。