オーストラリア原産の護衛・猟犬種、「オーストラリアン・バンドッグ」について紹介します。
■犬種名
英語で”Australian Bandog”と書き、”Australian Bandogge”などとも呼ばれます。
■起源
「バンドッグ」という語はヨーロッパで使われており、過去に活躍していたバンドッグ犬種はほぼ絶滅しています。オーストラリアン・バンドッグは諸説ありますが、古代ローマのモロッサー犬種の復元を目的としてクイーンズランド州のトゥルーブルーケンネルで作られたようです。他にもブリーダーはおり、ナポリタン・マスティフ75%、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア25%という比率が一般的ですが、他の犬種が混ざっている個体や、全く違う犬種(オーストラリアン・ブルドッグ、アメリカン・ピットブル・テリア、ブルマスティフ、ボルドー・マスティフ、マスティフ)を掛け合わせているブリーダーもいます。
現在のブリーダーや犬種の存続状況は不明です。
■特徴
体高は63.5~76.2センチ、体重は29.5~38.6キロ(ソースによってはオス40キロ以上、メス35キロ以上、もしくは40~60キロ)の大型犬で、護衛犬・番犬としてだけでなく、大型動物の狩猟犬としても使われます。マスティフに似ていて筋肉質ですが、身体は過度に大きくはありません。
耳は垂れ耳で、尾は細長いです。オーストラリアでは断尾・断耳が禁止されているため基本的に耳や尾は自然のままです。
警戒心が強く、活発で勇敢です。知的で訓練しやすいと言われますが、子犬の時からの社会化が大切です。
毛色はブラック、ブリンドル、ブルー、フォーン、レッド、マホガニー、ゴールドなど様々で、胸に小さい白斑がある場合があり、大きな白斑は珍しいですが存在します。毛質はショートコートです。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
オーストラリア原産の護衛・猟犬種、「オーストラリアン・バンドッグ」について紹介しました。原産国においても珍しく、ブリーダーによって使用する犬種が違うなど、犬種として確立されているわけではありませんが、スタンダードもあり、様々な用途で使われている犬のようです。