ギリシャ原産のモロッサー犬種、「スキロス・トゥー・アレクサンドルー」について紹介します。
■犬種名
英語で”Skilos tou Alexandrou”と書きます。
■起源
ギリシャ原産の古代犬種です。アレクサンドロス大王が気に入っていたマケドニア固有の犬種でした。
モロッサス・オブ・エピルスとスキロス・トゥー・ピュルーを交配した犬種だと言われますが、一部の愛好家はセントラル・アジア・シェパード・ドッグとアナトリアン・シェパードも使われたと言います。
現在は珍しい犬種ですがギリシャの愛好家によって頭数が増えてきています。
■特徴
大型犬でサルプラニナッツに似ています。骨量があり、筋肉質で、頭部とマズルは大きく、あごの力は強いです。胸が深く、吠え声はマケドニアの農民によると、「オオカミ、クマ、ドラゴンが一斉に神を呪う」ほど伝説的なようです。
大胆不敵で知的で様々な仕事をこなします。力強く、オオカミやクマも倒すことができるような犬種なので、誰もが飼える犬種ではありません。適切に訓練し、社会化されれば良いコンパニオンにもなります。
耳は片方または両方が断耳されることもありますが、元々は垂れ耳です。尾は垂れ尾ですが、山岳部などでは戦ったり狩猟をするために断尾されることもあります。そのままの場合もナチュラルボブテイルの場合もあります。
毛色はフォーン、ブラウン、グレー、レッドのソリッドカラー、マルチカラー、パーティーカラーなど様々です。毛質はミディアム~ロングコートでタイプと目的によって異なります。(実用犬なのでタイプ間の交配は一般的です。)
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
ギリシャ原産のモロッサー犬種、「スキロス・トゥー・アレクサンドルー」について紹介しました。アレクサンドロス大王の時代から存在している犬種というのは驚きです。インターネットで検索しても古い写真しか出てきませんが、無事頭数が増えていると良いですね。