オーストリア原産のコンパニオンドッグ・ガードドッグ、「リオン・ドクシタニー」について紹介します。
■犬種名
フランス語で”Lion d’Occitanie”と書き、”Lion Mastiff””Old Type Leonberger”などとも呼ばれます。
■起源
レオンベルガーのスタンダードのサイズは作出から年月が経つにつれて小さくなっていったため、テレーズ・ペロンによって初期のレオンベルガーを再現する目的で作られました。大きいレオンベルガーを交配したという説と、レオンベルガーにサルプラニナッツやコーカシアン・シェパード・ドッグ、その他の「謎の」犬種が掛け合わされたとも言われています。チベットオオカミも交配に使われたとさえ言われますが、真偽は定かではありません。
単にレオンベルガーの中の大きいサイズの犬であるとみなし、これは子犬を高く売るためのビジネス的な戦略だと主張する人もいます。
■特徴
長方形の身体で、体高はオス約94センチ、メス約84センチ、体重は95キロ以下の大型犬で、レオンベルガーよりも体高は約10センチ大きく、体重は約15~30キロ重いです。体高はオスは90センチ、メスは80センチより低くてはいけないですが、これらの基準より小さい犬も存在するようです。
忍耐強く健康で、頭が良いです。子供や高齢者などには優しいですが、忠実で家族や財産を守る能力を持っています。
耳は垂れ耳で、尾は飛節を超えない長さの垂れ尾で豊かな飾り毛を持ちます。尾は興奮したときのみ弧を描いて背中側に上がります。
毛色はブラックのシェードが入ったゴールドのライオンカラーで、通常ブラックマスクを持ちます。毛質は柔らかく密なミディアム~ロングコートです。顔や顔側の頭部、足先は毛が短く、尾や脚の上部の後ろ側などに飾り毛があり、オスは首の周りに長く豊かな毛(たてがみと呼ばれる)があることが望まれます。これはメスにおいては優先されません。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
「リオン・ドクシタニー」について紹介しました。レオンベルガーに似ていますが、さらに大きいというのは驚きですね。また、通常犬においては性的二形成はサイズに見られますが、オスのみにたてがみが好まれるということは、毛質にも性差があるということかもしれません。どのケネルクラブにも公認されていませんが、個体の登録リストはあるようです。しかし、犬舎のホームページは見つけられず、元々の頭数も少なそうなので、現在どの程度存在するのかも分かっていません。