ボルネオ原産のプリミティブドッグ、「ボルネオン・ディンゴ」について紹介します。
■犬種名
英語で”Borneon Dingo”と書き、”Dayak Dog””Iban Hunting Dog””Borneohund”などとも呼ばれます。
ダヤク族(イバン系諸族)によってイノシシ狩りに使われてきたことから別名が付いています。
■起源
ボルネオ島に古くから存在してきました。(一説には約3000年前からと言われています。)
パプアニューギニアのニューギニアン・シンギング・ドッグと類似点が多くあり、関係があると考えられます。
■特徴
ボルネオ島の多くの民族によって飼われてきた優れた番犬かつ猟犬です。視覚、嗅覚だけでなく聴覚も使って狩りをします。半野生ですが、人間と関わりが多いです。餌は人間の残り物の炭水化物などが多いようです。
体高は35~46センチ、体重は10~16キロの中型犬で、ニューギニアン・シンギング・ドッグと同様に、ディンゴより小さいです。ノルウェジアン・ルンデフンドのように、反ってマズルを背中につけることができたり、前肢を90度に開くことができたたりするなど身体が柔らかいです。また、頭蓋骨の幅が広いことも特徴で、他の犬種との関連を示すと考えられます。
他のプリミティブドッグと同様、飼い主とその家族にはとても忠実で、見知らぬ人にはよそよそしいです。そのため、子犬のころからの社会化が大切です。強く、感覚が優れています。活発で、多くの運動量を必要とします。また、一般的に健康です。
耳は立ち耳で、ディンゴより小さいです。尾は緩くカールする場合もあり、中くらいの長さです。
毛色はレッドが多く、ブラックマスクや裏白のマーキングがあることがあります。他にもブラックやホワイトの個体も存在します。毛質は緻密なショートコートです。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
ボルネオ島原産のプリミティブドッグ、「ボルネオン・ディンゴ」について紹介しました。あまり知られていないですが、ディンゴや東南アジアのプリミティブドッグと関連する古い犬種なのですね。
■参考文献
・Borneohund – Wikipedia 2023/6/30閲覧
・Borneonkoira – Wikipedia 2023/6/30閲覧