ペン・メリーデル・ハウンド


アメリカ原産の猟犬、「ペン・メリーデル・ハウンド」について紹介します。

キツネ猟の様子(最初に出てくるのはキツネ)

■犬種名

英語で”Penn-Marydel Hound”と書きます。原産の州の名前を組み合わせたと考えられます。

■起源

アメリカのペンシルベニア州、メリーランド州、デラウェア州原産です。

この犬種の最初の記録は1933年のものです。アメリカでは19、20世紀頃、キツネやコヨーテを狩るより良い猟犬を求めて地域ごとに様々なフォックスハウンドが作られていました。ペン・メリーデル・ハウンドは、ペンシルベニア州、メリーランド州、デラウェア州に存在し、馬に乗ってキツネを狩るのに適していました。アメリカン・フォックスハウンドの系統の一つと考えられることが多いです。(マスターズオブフォックスハウンド協会が2008年から別犬種として登録しているという情報もありますが、不明です。)

現在ではアメリカ全土で飼育されています。

■特徴

マズルが長く、脚は細く、均整が取れていてすらっとした体型です。体高はオス55.9~63.5センチ、メス53.3~60.9センチで、体重はオス29.0~34.0キロ、メス20.0~29.0キロの中~大型犬です。スタミナがあり、嗅覚が優れており、吠え声がよく通ることから、猟師から評価されています。

知的で勇敢で忠実です。猟犬なので活発で運動量が多いです。また、攻撃的でなく、穏やかで友好的で他のフォックスハウンド犬種と比べて訓練しやすいと言われています。

耳は低い位置についた垂れ耳で、尾は背中に向かってアーチ状になる細長い尾です。

毛色はトライカラーで、多くの場合、ホワイトの部分にティッキングがあります。また、ブラック&タンの個体が好まれるパックもあります。毛質はショートコートです。

■登録

JKC 非公認

FCI 非公認

■まとめ

アメリカ原産の猟犬、「ペン・メリーデル・ハウンド」について紹介しました。アメリカン・フォックスハウンドの系統の一つなので似ていますが、狩猟の方法によって特化したバラエティーが生まれ、それが現在まで続いているというのは興味深いですね。

キツネ猟の様子