ロシア原産の愛玩犬種、「ペテルブルク・オーキッド」について紹介します。
■犬種名
英語で”Petersburg Orchid”と書き、”St.Petersburg Orchid”と呼ばれることもあります。英語読みをすると、「(セント)ピーターズバーグ・オーキッド」となります。
ペテルブルクはこの犬種の繁殖が始まったロシアのサンクトペテルブルクに由来し、オーキッドは「蘭」という意味でこの犬種の外見に由来しています。
■起源
1990年代にロシアのサンクトペテルブルクでロシアン・トイのブリーダーのニーナ・ナシボワによって繁殖が開始されました。魅力的な外見を持ちながら、繁殖に問題のない新しい犬種を作ることが目的でした。作出に使われた犬種は、チワワ、トイ・プードル、ヨークシャー・テリア、その他のラップ・ドッグと言われています。ニーナ・ナシボワは繁殖に使った犬の情報を隠していたそうです。その理由は悪徳業者がこの犬種を繁殖するのを防ぐためとも、繁殖や販売の権利を独占するためだとも言われています。
しかし、理想の子犬は繁殖開始からしばらくは生まれず、最初に現在のペテルブルク・オーキッドに似た犬が生まれたのが1997年でした。
現在主要なケネルクラブには公認されていませんが、ロシア国外でも飼育されています。
■特徴
体高は17センチ〜30センチ、体重は2〜4キロです。700グラム〜2キロのタイプの個体もいますが、繁殖には使われていません。また、帝王切開で生まれた犬は繁殖には使われません。体高に対して体長が長いです。
マズルの長さは頭部の1/3以上ある必要があります。
性格はフレンドリーで愛情深く、他のペットとも共存できます。家族に対して等しく愛情を向けることはこの犬種の特徴です。賢く好奇心旺盛です、無駄吠えが少なく活動量も少ないですが、他の小型犬と同様にしつけは必要です。
毛色は規定はありませんが、様々な色調のレッド、フォーン、イエロー、ブラック、シルバー、ブリンドル、ブラック・アンド・タンなどで、パーティーカラーのこともあります。プードルやヨークシャー・テリアが祖先にいるためか、シルバーのように退色が起こる毛色もあります。毛質は場合によってはウェービーなダブルコートの長毛で、「オーキッド」と言うこの犬種特有のスタイルのトリミングが施されます。このトリミングスタイルでは、背中と首の毛がコッカー・スパニエルのトリミングと同じようにカットされ、あごひげや身体の腹側の毛、耳の毛などは伸ばされ、ふわふわしています。最近「ネヴァオーキッド」という短毛タイプが誕生し、ペテルブルク・オーキッドに特徴的な外見の魅力はありませんが、トリミングが必要ありません。
耳は先端が丸く毛に覆われた垂れ耳ですが、半立ち耳の犬もいます。尾は断尾が許可されており、断尾されない場合はサーベルまたはリングテールになります。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
ロシア原産の愛玩犬種、「ペテルブルク・オーキッド」について紹介しました。ペテルブルク・オーキッドは人気の小型犬種を交配してできたデザイナードッグのようですが、かなり固定されてきており犬種としての一定の特徴を持っていると言えるでしょう。日本ではまだ見ることはありませんが、日本でも好まれやすい性質や見た目をしているので、もし輸入される日が来れば人気が出るかもしれませんね。
(参考)2025/2/7閲覧
https://ifashion-en.decorexpro.com/sobaki/peterburgskie-orhidei/