フレンチ・ブルドッグのレアカラーは日本ではまだ少ないですが、海外では多く作られています。その中でもフレンチ・ブルドッグ特有の毛色の名前や遺伝子について紹介します。
■フレンチ・ブルドッグのレアカラー
フレンチ・ブルドッグと言えば、ブリンドル、フォーン、パイド、クリームの4種類が一般的ですが、他にも非公認のレアカラーがたくさんあります。日本で多いフレンチ・ブルドッグのレアカラーはブラック&タン、ブルーブリンドル、ブルーフォーン、ブルーマール、チョコレートマール(遺伝的にはブリンドルマール)などです。
・ブラック&タン
遺伝子型:at/at
日本でも多くなってきている毛色です。ブラック&タンと言う毛色自体は珍しいものではありませんが、フレンチ・ブルドッグにおいては非公認毛色でありレアカラーです。
・ブルーブリンドル
遺伝子型:d/d,kbr/-
ブルーはフレンチ・ブルドッグのレアカラーの中でも比較的多く存在します。日本において、チョコレートやココアよりも一般的です。ブリンドルはフレンチ・ブルドッグの公認毛色ですので、ブルー系の毛色の中では一般的です。全体的にくすんだ色合いで、縞模様の配分によって、ほぼブルーに見える場合もあります。
・ブルーフォーン
ブルーブリンドルと同様ブルー系の毛色の中で一般的な毛色です。通常のフォーンより淡い色合いになり、マスクの色がブルーになります。
海外で生み出されているレアカラーには上記以外に多く存在します。
・チョコレート
遺伝子型:b/b
・ココア
遺伝子型:co/co
・イザベラ
遺伝子型:b/b, d/d
・ライラック
遺伝子型:co/co, d/d
・ダブルチョコレート
遺伝子型:b/b, co/co
・ニューシェード
遺伝子型:b/b, co/co, d/d
・イザベラプラチナ
遺伝子型:b/b, d/d, e/e
・ライラックプラチナ
遺伝子型:co/co, d/d, e/e
・ニューシェードプラチナ
遺伝子型:b/b, co/co, d/d, e/e
ココアはCo遺伝子の劣性ホモ接合によって発現する、チョコレートよりも濃いこげ茶色で、フレンチ・ブルドッグ特有の毛色です。
ココア、チョコレート、イザベラ、ライラック、ダブルチョコレート、ニューシェードに関しては、「~&タン」「~ブリンドル」「~フォーン」などと表されることがあります。
■まとめ
フレンチ・ブルドッグは海外において特にレアカラーの繁殖が多くなっています。カラーブリーディングは多くの知識が要りますし、狙って出せるカラーではない場合もあります。レアカラーのみにこだわらず、健康を第一に考えて繁殖されることを願います。