トルコ原産のスピッツタイプの犬種、「トーニャ・フィノス」について紹介します。
■犬種名
トルコ語で”Tonya finosu”と書き、”Fino of Tonya””Kobi”などとも呼ばれます。”fino”とは英語で”lap-dog””pet-dog”という意味です。”large poodle”という意味もあるようですが、ここではこの訳は適さないでしょう。
■起源
トルコのトラブゾン(特にトーニャ市)原産です。
はっきりとした起源は不明ですが、1900年代初頭からトルコ全体で家庭犬として知られるようになりました。
過去には多くの家庭で飼われていたこともありましたが、現在までに頭数は減りました。
現在は「Türk Patent ve Marka Kurumu」に登録されるように愛好家たちによって努力されています。
■特徴
体高は約30センチ、体重はオス10~12キロ、メス9~11キロの小型犬です。身体は長方形に近い正方形です。バランスが取れた骨格で、他のプリミティブドッグと同様、オオカミの頭部に似ています。
子供にも友好的で家族には愛情深いです。とても従順で我慢強く、耐久力があります。見知らぬ人や動物には警戒心が強く、よく吠えてペットや家畜の番犬になります。小型犬のため、不審者を攻撃して捕まえたりすることはあまりできませんが、主に吠えることによって家族に知らせます。また、知的で活発、運動量は多いです。
耳は三角形の立ち耳で、尾は緩い巻き尾で、半円か一重の円を描いて背中についていることが多いです。
毛色はホワイトで毛質はロングコートです。外飼いでも雨や寒さに耐えられる厚いダブルコートを持っています。尾の先や脚の後ろ側の飾り毛が豊富にあります。鼻や肉球、口蓋は黒いです。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
トルコ原産のスピッツタイプの犬種、「トーニャ・フィノス」について紹介しました。純白の被毛など日本スピッツやアメリカン・エスキモー・ドッグなどと共通する特徴も持っており、見分けるのは簡単ではないでしょう。トーニャ・フィノスは愛玩犬としてだけでなく番犬としても活躍しており、今のところ主要なケネルクラブには公認されていませんが、トーニャ・フィノスの原産地ではその見た目からも能力からも愛される犬種であり、保存の努力がされているようです。