ディンゴ・インドシナ


ベトナム原産のプリミティブドッグ、「ディンゴ・インドシナ」について紹介します。

出典:Wikimedia Commons File:Lài Dog.jpg
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:L%C3%A0i_Dog.jpg

■犬種名

英語で”Dingo Indochina”と書き、ベトナム語で”Dingo Đông Dương”と書きます”Indochina Dingo””Lài dog””chó Lài””chó Lài sông Mã[Ma River Lai dog]”などとも言われます。

ただし、”Lài dog”という呼び方はベトナム固有の犬種の総称として使われることもあります。

出典:Wikimedia Commons File:Phở và Hủ Tiếu.jpg
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■起源

別名にもある通り、高地のタインホア省西部のマ川沿いと北部の国境付近の辺鄙な地域固有の犬種です。祖先は5000年以上前からインドシナ半島に存在しました。この犬たちがオーストラリアなどに連れて行かれ、ディンゴが生まれました。そのため、ディンゴ・インドシナはオーストラリアのディンゴやニューギニアン・シンギング・ドッグと祖先を共有しています。

ラオカイやベトナム北西部で多く見られますが、現在では純血種が減り、絶滅の危機に瀕しています。

■特徴

牛の番をしたり番犬として家を守ったりしています。また、狩猟犬としても使われています。

体重はオス20〜26キロ、メス18〜20キロの中〜大型犬です。(ベトナム語のwikipediaには体重は平均でオス15キロ、メス13キロという記述もありますが、ソースは不明です。)ディンゴは体重が10〜15キロなので、祖先が同じとはいえ大きさの違いはかなりあると言えます。

知的で運動神経が良く、主人に忠実で愛情深く、保護本能があります。

耳は三角形の立ち耳、尾はオオカミの尾のような真っ直ぐの垂れ尾です。尾の形は葦に似ていると言われます。

毛色はレッド、レッド&ホワイト、ブラック、ブラック&ホワイト、クリーム、クリーム&ホワイト、ブラック&タン、トライカラーなどで、足先がホワイトであることが多いです。毛質はショートヘアードとロングヘアードがあり、ロングヘアードの個体は耳や尾に飾り毛があることもあります。

ショートヘアードの個体
出典:Wikimedia Commons File:Lài Dog 2.jpg
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ロングヘアードの個体
出典:Wikimedia File:Lài Dog 6.jpg
https://en.wikipedia.org/wiki/File:L%C3%A0i_Dog_6.jpg

■登録

JKC 非公認

FCI 非公認

■まとめ

ベトナム原産のプリミティブドッグ、「ディンゴ・インドシナ」について紹介しました。「ライ・ドッグ」という呼び方の方が一般的かも知れないので、こちらを聞いたことがある人が多いかもしれません。名前にあるように、本当にディンゴなどと祖先を共有しており、また、茶色の個体は特にディンゴによく似ていて、典型的なプリミティブドッグというような見た目をしています。足先が白い個体が多いということも興味深いですね。

出典:Wikimedia Commons File:Lài Dog 4.jpg
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