ロシア原産のそり犬、「チュコトカ・スレッド・ドッグ」について紹介します。
■犬種名
英語で”Chukotka sled dog”と書き、ロシア語で”Чукотская ездовая”と書きます。”Chukuchi sled dog””Siberian Husky”とも呼ばれます。一般的に知られているシベリアン・ハスキーとは別犬種です。
■起源
古い時代からロシアのチュクチ族によってそり犬として飼育されてきました。
1890~1930年代にはクロンダイク・ゴールドラッシュの際に、カナダのユーコンに人を運ぶために多くの犬が輸出され、カナダとアメリカで独自に繁殖されたこれらの犬がシベリアン・ハスキーになりました。
レオンハルト・セッパラが犬ぞりに使ったことも知られています。
1999年にRKFによって独立した犬種として公認されました。
現在もそり犬として飼われていますが、純血種の個体がどれだけ存在しているかは不明です。
■特徴
体高はオス56~65センチ、メス52~62センチの中型~大型犬で、性的二形成はあまりありません。骨格と筋肉はしっかりしており、過酷な北極圏の環境に適応し、長距離を走ることができます。
落ち着いていて忍耐力があり、親しみやすく、攻撃的ではありません。作業能力や訓練性が高いです。そり犬なので運動量が多いです。
耳は比較的小さい立ち耳です。尾は柔らかい毛に覆われ、シックルテールもしくは半巻き尾です。
毛色はゾーナー・グレー(ウルフ)、ゾーナー・レッド(レッド・ウルフ)、ライトフォーン、レッド、ブラウン、ブラック、ホワイトなどで、パーティーカラーやドミノカラー(シベリアン・ハスキーのような毛色)、細かい斑やタンポイントがある犬もいます。毛質は厚い撥水性のダブルコートでロングコートで、夜に雪の中でも過ごせるほどです。マズル、額、耳、足の前側は毛が短いです。首、キ甲、太ももの後ろは毛が長く、8~10センチです。尾は最も毛が長く、10~12センチにもなります。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
ロシア原産のそり犬、「チュコトカ・スレッド・ドッグ」について紹介しました。シベリアン・ハスキーと祖先を共有していますが、主要なケネルクラブには公認されていません。