セルビアン・シルヴァン・ドッグ


セルビア原産の牧畜護衛犬種、「セルビアン・シルヴァン・ドッグ」について紹介します。

■犬種名

英語で”Serbian Sylvan Dog”と書き、セルビア原産の他の犬種と合わせて”Serbian Shepherd Dog”などと呼ばれることもあります。

■起源

セルビアのシルバニア州原産であることからこの名前がつきました。

古くから存在し、山岳地帯の厳しい気候にも耐えられます。番犬、牧畜護衛犬、牧羊犬、狩猟犬、軍用犬などとして使われてきました。

様々なモロッサー犬種の祖先となり、さらにホファヴァルト、ボースロン、ロットワイラーなどのヨーロッパ原産の犬種にもその血が流れていると言われています。現在では他犬種との交配によって純血種は珍しくなっています。

■特徴

体高約70cmの超大型犬です。サルプラニナッツと比べて胸が深く、背が高く細身です。

身体は筋肉質で、運動能力が高いです。この犬種の特徴として、メスのほうがオスより活動的であることが挙げられます。また、子犬の数は一腹で2〜3頭と少ないです。

毛質は長くて厚いダブルコートです。口の周りにヒゲがある個体もいますが、しばしば純血種でないと考えられて好まれません。毛色はブラックまたはブラック&タンですが、ブラック&タンの犬はより重宝されます。目の上のタンポイントがあると、村を悪霊から守ると考えられているからです。頭部の斑が多い毛色は「Otvoren」と呼ばれ、少ない毛色は「Zatvoren」と呼ばれます。レッド、イエロー、ブリンドルの個体もいますがあまり好まれません。

耳は垂れ耳ですが、断耳することもあります。尾はふさふさとした垂れ尾です。

■登録

JKC 非公認

FCI 非公認

■まとめ

セルビア原産の牧畜護衛犬種、「セルビアン・シルヴァン・ドッグ」について紹介しました。サルプラニナッツなどによく似ていますが、興味深い特徴をたくさん持つ犬種ですね。

(参考文献)

2024/8/6参照

https://molosserdogs.com/view-article/serbian-sylvan-dog-zmaj

https://smrcek.si/pasme-pasov/redke-pasme-psov/srbski-sylvan-zmaj-serbian-sylvan-dog-dragon-sylvans/