「笑顔」の犬種と言えば、サモエド。サモエド独特の笑顔を「サモエドスマイル」と呼び、サモエドの愛称にも「スマイリー」というものがあります。確かにサモエドの表情は他の犬種と違った雰囲気を感じますよね。今回はその「サモエドスマイル」の秘密について書きたいと思います。
■サモエドのスタンダード
サモエド・スマイルと呼ばれる表情は、目の形と位置、又、口角の僅かな上向きのカーブの組み合わせから形成される。
https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/2580
JKCのスタンダードによると、サモエドスマイルは目や口角に秘密があるようですね。
■目の位置
サモエドはプリミティブドッグ(原始的な犬)の中でも典型的なスピッツタイプの犬種です。サモエドは中型犬に分類されることもありますが、基本的に小型犬に比べると大型犬はマズルが長く、顔のパーツも中央に詰まっていない印象になります。そのため大きさ以外が似たような見た目のポメラニアンや日本スピッツなどより柔らかい表情に見えるのでしょう。
■口角
サモエドスマイルの大きな理由に、「口角が上がっていること」があります。
口角が上がっているか下がっているか、というのは犬種ごとにかなり違います。小型犬は口元が締まっていることが多い一方、マスティフ犬種などに顕著ですが大型犬は唇が垂れている犬種も多いです。
サモエドの口角が上がっているのは、地理的な理由があるそうです。唇が垂れているかどうかということは、よだれの量に関係します。もちろん身体が大きければよだれの量も多いですが、マスティフやグレート・ピレニーズなどは口角は基本的に上がっておらず、よだれの量も多いことが知られています。サモエドはロシア原産で、もしよだれが垂れてしまうと寒い地域では氷柱のようになるため、できるだけよだれが垂れないよう口元が引き締まったと言われています。
■性格
サモエドは明るく人懐っこい性格で知られています。威嚇の表情をあまりしないことも常に笑顔でいる印象を与えているでしょう。また、私達がサモエドの穏やかな性格を知っているからこそ、より笑顔に見えるのかもしれません。
■まとめ
常に笑顔の犬種、サモエドの秘密について紹介しました。口角が上がっているのには、ロシア原産であることが関係していたのですね。みなさんもサモエドを見るときは「サモエドスマイル」に注目してくださいね。