グリフォン・アストゥール・カンタブロ


スペイン原産の猟犬、「グリフォン・アストゥール・アストゥール・カンタブロ」について紹介します。

■犬種名

スペイン語で”Grifón Astur-Cántabro”と書きます。

■起源

紀元前400年には文書に書かれていた、古くからスペインに存在していたイノシシ狩り用の猟犬の子孫です。この犬がサブエソ・エスパニョールとなり、スペイン全土で飼われるようになりました。

スペイン北部の気候と地形に適応できる「全天候型」のイノシシ猟犬を作ろうと、サブエソ・エスパニョールと1950年代にスペインに輸入され始めた、グリフォン・ブルー・ド・ガスコーニュ、グリフォン・フォーヴ・ド・ブルターニュ、グリフォン・ニヴェルネ、グラン・グリフォン・バンデーン、ミディアム・グリフォン・バンデーン、スモール・スイス・ハウンド(ジュラ、バーニーズ)などが交配されました。スピノーネ・イタリアーノを交配した人もいました。

スペイン全土に存在しますが、主にアストゥリアス、カンタブリア、ガリシアの山岳地帯に多く見られます。

ケネルクラブに公認されるほど固定された特徴がないことから、FCIやSCCには公認されていません。

■特徴

体高はオス51~56センチ、メス49~52センチです。体型はサブエソ・エスパニョール(ラージ・スパニッシュ・ハウンド)と似ていますが、より胴が長く、手足が短いです。

嗅覚が優れており、狩猟のときには粘り強いです。知的で穏やかでフレンドリーです。子供や他のペットがいる家庭にも向きます。

耳は長い垂れ耳で、尾は太くあまり長くなく僅かに上にカールしています。

毛色は細かい斑のあるホワイト&オレンジ、ホワイト&ブラック、トライカラーなどで、毛質はミディアムのラフコートで口ひげがあり、緻密で光沢のある毛です。スペイン北部の気候や地形にも適応でき、また狩猟中に植物などで傷つきにくい毛です。

■登録

JKC 非公認

FCI 非公認

■まとめ

スペイン原産の猟犬、「グリフォン・アストゥール・カンタブロ」について紹介しました。祖先にサブエソ・エスパニョールと様々なグリフォンがおり、気候や地形に合わせて改良されたのは興味深いですね。サブエソ・エスパニョールとは違い、SCC(スペインのケネルクラブ)にも公認されていないのは驚きですね。