カ・デ・コニール

スペイン原産のプリミティブタイプの猟犬種、「カ・デ・コニール」について紹介します。

■犬種名

カタロニア語で”Ca de conills”と書き、”Ca de conills menorquí””Ca coniller”などとも呼ばれます。”conill”とは「うさぎ」を表します。

■起源

スペインのバレアレス諸島の中のメノルカ島原産で、地中海の国々に見られる「ポデンコタイプ」の犬と祖先を共有していると言われています。

ウサギ狩りの猟犬として古くからメノルカ島で飼育されていました。

元々ローカルな犬種ですが、他犬種との交配によって純血種は減っています。バレアレス諸島の固有種を守る団体（PRAIB）によって保護されています。

■特徴

明確なスタンダードはなく、猟犬として扱いやすいように改良されてきたため、サイズや見た目にばらつきがあります。

小型〜中型犬サイズが多いですが、さらに大きい犬もいます。素朴な見た目をしており、身体はスリムで、他のポデンコタイプの犬と似ています。また、サイズによって差異はありますが、足が短く全体的に体長の方が体高より長いです。

機敏でウサギ狩りの本能を強く持っています。鋭い嗅覚、視覚、聴覚を使って猟をします。スピードなども個体差があります。

毛色はレッド＆ホワイトが一番多く、ブラウン＆ホワイト、レッドなどが続きます。珍しいですが、ブラック、ブラック＆ホワイトも存在します。いずれも鼻や唇の色はピンクです。毛質はショートコートです。

耳は細長い立ち耳で、尾は中程度の長さです。

■登録

JKC　非公認

FCI　非公認

■まとめ

スペイン原産のプリミティブタイプの猟犬種、「カ・デ・コニール」について紹介しました。ポデンコ犬種はローカルなものが多く、それぞれも似ていますが、同時にその犬種の特徴や地域性があるのは面白いですね。

（参照）