スペイン原産の水鳥猟犬、「カンタブリアン・ウォーター・ドッグ」について紹介します。
■犬種名
英語で”Cantabrian Water Dog”と書き、”Perro de agua cantábrico””Perro de lanas
Merlucero”とも呼ばれます。”CWD””PAC”という愛称もあります。
■起源
イベリア半島原産で、カンタブリア海沿岸の地域にルーツを持ちます。主にアストゥリアス州東部とビスカヤ県西部で飼われています。バルべと共通の祖先をもつと言われます。また、スパニッシュ・ウォーター・ドッグに遺伝的に近いため、スパニッシュ・ウォーター・ドッグのバラエティーとみなす人もいます。
伝統的に漁業を手伝っており、多くの役割を果たしてきました。水に落ちたり網から逃げた魚を捕まえたり、ロープを引っ張ったり、漁船の見張りをしたりしていました。現在では漁師を手伝い、これらの役割を担う犬は少なくなり、多くはコンパニオン・ドッグとして飼われているようです。
2011年に、農業漁業食料省によって独立した犬種として公認されました。
■特徴
スパニッシュ・ウォーター・ドッグよりも体重が軽くて小さいです。体高はオス42~45センチ、メス40~43センチ、体重はオス15~17キロ、メス12~14キロの中型犬です。
泳ぎが得意です。知的で活発、陽気です。
毛色はホワイトが多く、ブラックやブラウン、ベージュなども存在します。ブラックポイントの色はブラックまあたはブラウンです。ホワイトの毛色は船内が暗い場合に見やすく役立ったようです。毛質は頭部を含めて撥水性のカーリーコートで、豊富なアンダーコートがあります。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認(スパニッシュ・ウォーター・ドッグとして公認されているが、スタンダードを満たさない場合が多い。)
■まとめ
スペイン原産の水鳥猟犬、「カンタブリアン・ウォーター・ドッグ」について紹介しました。スパニッシュ・ウォーター・ドッグと近縁で、見た目もよく似ています。スパニッシュ・ウォーター・ドッグと違い、主要なケネルクラブには公認されておらず、あまり有名ではありませんが、RSCEに公認されているためスペイン国内では知られているのかもしれませんね。