イギリス原産の犬種、「カレドニアン・ウルフアライク」について紹介します。
■犬種名
英語で”Caledonian Wolfalike”と書きます。
■起源
ウトナーガンから派生した犬種で、気質、体型、健康を改善する目的で2007年に「ブリティッシュ・ウトナーガン・アソシエーション」という名前で犬種クラブが作られました。
2009年に祖先の犬種を再導入する異系交配プログラムが始まり、健康と気質においてとても良い結果を得ました。これまでに導入された犬種はアラスカン・マラミュート、ジャーマン・シェパード・ドッグ、シベリアン・ハスキー、ノーザン・イヌイット・ドッグ、タマスカン・ドッグと言われています。
当初は「ウトナーガン」という名前を入れたままの予定でしたが、他のオオカミに似た犬種との異系交配などもしているため、元のウトナーガン区別するために「ウトナーガン」を名前から外すことになりました。そして、犬種名が変更され、「カレドニアン・ウルフアライク」という名前になりました。
全てのカレドニアン・ウルフアライクの個体を登録し、詳細に記録しています。
KCへの登録を目指しているようですが、ホームページの期限が切れていたり、SNS等でも新たな子犬やその販売がほとんど見当たらないことから、現在どの程度の規模で繁殖されているかは不明です。
■特徴
オオカミに似た外見、遺伝的多様性、健康を維持し、改善する目的で交配か進められました。
体高はオス63.5センチ、メス58.1センチ、体重は24.9〜40.8キロの大型犬で、見た目はオオカミに似ています。
知的で忠実で友好的で飼い主に献身的です。また、遊び好きで愛情深いです。独立心があり、頑固なときがありす。トレーニングや社会化は子犬の頃からしっかりと行う必要があります。フレンドリーなので番犬にはあまり向きません。
毛色はグレーティンバー、シルバーティンバー、ホワイト、ブラックです。毛質はダブルコートの分厚いショート〜ミディアムコートで毛はよく抜けます。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
■まとめ
イギリス原産の犬種、「カレドニアン・ウルフアライク」について紹介しました。どのような規模で繁殖が行われているのかは不明ですが、カレドニアン・ウルフアライクのように人気になりすぎた犬種から独立してできる犬種は多く、カレドニアン・ウルフアライクに似た犬種も多いです。これらの犬種は、オオカミに似た犬種が飼いたいが、犬の性質を持った個体がいい場合、良い選択肢の一つになる犬種でしょう。