スペイン原産の牧羊犬、カレア・レオネスについて紹介します。
■犬種名
スペイン語では”Carea Leonés”と書き、”Pastor leonés””Perro de Aqueda”とも呼ばれます。Real Sociedad Canina Españolaには”Perro Leonés de Pastor”として登録されています。また、英語では”Leonese Sheepdog””Leon shepherd dog”と呼ばれます。
■起源
スペインのレオン地方原産で、何世紀にもわたってチュラ(羊の種類)の放牧に携わってきました。レオン州とサモラ州にルーツがあるといわれています。
また、スペインがアメリカを植民地化し、チュラが連れてこられたときにカレア・レオネスも同時に持ち込まれました。その時に持ち込まれた犬がオーストラリアン・シェパードなどの祖先となったといわれています。
■特徴
中~大型の牧羊犬で、羊、牛、馬などの家畜を管理、誘導しますが、コンパニオンとしても飼育されます。
非常に知的で訓練性能が良いため、牧羊犬だけでなく、アジリティーやフライボールなどといったドッグスポーツにも向きます。
耳は半直立耳や垂れ耳が多く、尾は中くらいの長さで無尾や短尾であることは少ないです。
毛色はブラック、ブラック&タン、ブルーマール、ブルーマール&タン、レッドマール(チョコレートではなくフォーンブラックマスクのマスク部分がマールだと思われる)などで、白斑が入ることもあります。
毛質はスムースとミディアム~セミロングの2種類存在し、後者においてはより柔らかく、背中、胸、腹、尾にフリンジがあります。ミディアム~セミロングの個体においても顔の毛は短いです。
■登録
JKC 非公認
FCI 非公認
RSCE 公認
■まとめ
スペイン原産の牧羊犬、「カレア・レオネス」を紹介しました。
FCI非公認犬種で、頭数も少ない犬種ですが、原産国スペインのケネルクラブ、RSCEに公認されており、ドッグショーに出場する犬もいるなど、愛好家によって保護されているようです。
世界的に有名なオーストラリアン・シェパードの祖先となったといわれているのは驚きですね。カレア・レオネスのマールの遺伝子がオーストラリアン・シェパードに受け継がれているのかもしれませんね。